Trip Note (稚内:2018年5月)- memorandum#00010 –

08/09/2018

総括

2018年5月末の稚内旅行。

「日本の端(はじ)を攻略しよう!」企画、「最北端」版。

最北端の都市稚内、宗谷岬、エヌサカ線、そして念願の利尻島へのフェリークルーズ。

滞在中の天気は、雨から曇り、曇りから晴れへと、日々少しずつ回復。

最終日には、稚内側からも、利尻富士が見える瞬間があった。

最高気温は10度程度。風も強く、冬のような天気。
ダウンやマフラー、手袋があればよかったほど。
海からの風が強く、体感温度はかなり低め。

地場の新鮮な海産物は、どれも次元の違うおいしさ。
実直な人達が、真摯な姿で提供する料理はどれも最高だった。

 

一日目、出発は羽田空港から

ANA571便

稚内の観光のメインシーズンは、5月下旬から9月にかけて。東京-稚内線は、ANAだけが就航する路線。

観光シーズンに合わせて、飛行機の運行は1日1便体制から、2便体制になるとか。

この日の搭乗機材は、B737-800型機。
稚内までは、1時間55分の空の旅。

乗客のほとんどは、クラブツーリズムや阪急旅行社のツアー客。

年齢層は、比較的高く、60歳を超えた夫婦が多い。個人客、ビジネス客は、とても少ない。

ダイヤモンド客は誰も搭乗せず、優先搭乗のグループの一員で、一番最初に機内に入り込んだ。

 

稚内空港

こじんまりとして、とてもコンパクト。FDAのサインがやたら目立つので、どうしたのかなと思った。
(あとで、その日からチャーター便の運航が期間限定で始まったとTV報道で知った)

レンタカーを借りていた。
事務所までは、ほんの数分。テキパキと業務をこなす親切な係員の対応だった。

 

メガソーラー

最初の目的地は、メガソーラー。空港からすぐの距離にある。

メガソーラーと言うが、それほど太陽光発電機が並んでいるわけでもなく、あまりぱっとしない印象。

メガソーラーを売りにするよりも、空の上からも良く見えた、たくさんの風力発電機を、売りにすればいいのに・・・。

 

樺太食堂

メガソーラーの見学を早々と終え、次の目的地へ。

稚内と言えば、ウニ。ウニ。ウニ。機内では何も食べず、お昼のこの時間をひたすらと待っていた僕。

うに丼で有名な、樺太食堂さんを目指し、一路ノシャップ岬へ。

店はポツンと建っており、素朴。

が、しかし、一歩中に入ると、一面にお客様が残していった言葉の数々。
とても個性的で、ユニーク。そして圧巻の内装。

そして、ウニ丼は、噂の通りの絶品。ここでしか食べることができない、間違いのない逸品。

詳しくはこちら(工事中)

 

サロベツ湿原

続いて向かったのは、豊富町にあるサロベツ湿原。

日本三大湿原の中にある散策コースを(1時間くらいのウォーキングコース)散策の予定が、本降りの雨により途中退散。

晴れていればこんなきれいなところなのに・・・。

サロベツ湿原ホームページ

 

ANAクラウンプラザホテル

今回の宿泊は、ANAクラウンプラザ稚内。

防波堤近くにそびえる、稚内でたぶん一番目立つ高さのビル。

バブル感がそこら中に感じられる作り。

ANAのホテルだけあって、調度品等はどれも良い感じ。様々なアメニティーも充実して、快適に過ごせた。

詳しくはこちら

 

車屋・源氏

初日の夕ご飯は、タコしゃぶ。

稚内を代表する料理の一つ、タコしゃぶ。

水だこを、昆布だしが効いたスープにさあっと通して、特製ダレで食べる。

このタレが絶品。ゴマ味の冷やし中華のスープのような感じに、少しピリッと聞いた香辛料。

野菜との相性もばっちり。

詳しくはこちら(工事中)

 

JR稚内駅

夜の駅舎見学。

21時頃駅舎には、もう人は誰もいない。
ホームにそーっと入って、写真撮影。

 

二日目は、利尻島へ

ハートランドフェリーで利尻島へ

フェリーで利尻島へ。7:40発。

1時間半かけて利尻へ。

客船の二等は、雑魚寝形式の客室。
最初は、雑魚寝感覚にびっくりしたけど、慣れてくればそれなりに面白い。

波が高く、大型船だけど、以外に揺れたのにはびっくり。

レンタカーを乗せようと思ったけど、1台輸送するのに、1.6万くらいかかることが分かり、断念。

 

利尻島半日ツアー

利尻島内は宗谷観光さん主催のバスで。

姫沼、郷土資料館、オタトマリ沼などを周るコース。

各所の滞在時間が短い、サクサクと写真を撮っていかないと、追いつかない。

中華圏の団体さんと一緒だった。最初はメインランド?かと思ったけど、台湾からの方々だった。
一人日本語が出来る方がいて、その方が友人を引き連れているのだとか。

昆布のお店に行ったことやアザラシに会えたことなどが、特に印象深い。

そして、オタトマリ沼の売店で食べた、焼き立てのホタテ(300円)がおいしかったことも忘れない。

 

さとう食堂

ツアー後の昼食は、フェリーターミナル前のさとう食堂で。

女店主が一押しした利尻島海藻ラーメン(1250円)を頂く(海鮮ラーメン1350円よりも、海藻を強くお勧め頂いた)。

塩味がちょっと強く感じたけれど、海藻がうまい。
歯ごたえもあり、磯のかおりもあり、初めて食べる海藻もあり。

さとう食堂自慢の一杯は、そこでしか食べられない、一品で間違いなかった。お母さんの”押しの強さ”にも納得!

「さとう母さんありがとう。」

詳しくはこちら

 

帰路は、礼文経由で

帰りもハートランドフェリーで。

稚内の直行便は夕方までない。礼文経由便で、のんびり帰る。

利尻から礼文までは、島めぐりのツアー客であふれていたが、礼文から稚内までは客も少ない。

座席を占有して、なんちゃってビジネスクラスのようなくつろぎ空間を楽しんだっけ。

 

夕食は蝦夷の里

夕焼けの空がきれいなので、防波堤付近を散策。風が強く寒いけれど、刻々と変わりゆく、空の色を楽しみながら、

波打つ海をしばし見つめる。

その後、いくつかの店を散策しながら、夕食をどこで食べるか検討。

いくつか見たのち、ドーミーイン隣にある蝦夷の里に。

一見、この店営業中?って思うほど、暗い。

恐る恐る扉を開けてみると、ほんわかとした明かりが。
どうやら営業中の様子。

「焼き魚しかない店ですがよろしいですか」と店主。
(そう、このセリフ言われると思ってましたよ、いろいろなHPに書いてあったから)

「もちろん!」と言って、着席。

一昔前の北海道の家を再現したかのような、アンティークな家具や置物の数々。

独自の雰囲気の中で、ホタテの刺身、鮭のルイべ(凍った鮭の刺身)、ヒラメの刺身。

イカの焼き物とホッケ焼を、サッポロビールと共に。

最後の締めには、昆布だしの効いた、たらこのお茶漬けを頂いた。

 

三日目、メインイベント宗谷岬へ

防波堤

早朝の防波堤。観光客はほとんどいない。

いるのは、地元の人。防波堤をウォーキングコースとして使っている老夫婦や、犬の散歩、ランニングをしている人が。

昭和の初期に作ったとは思えなくらい、立派な建物。
神殿のようなデザインがユニークで面白い。

 

宗谷岬

今回のメインイベント。最北端の地へ。

朝早く向かえば、人があまりおらず、ゆっくり撮影できると予想。

9時前到着。

既に数名いたが、みな順序よく撮影をしていた。
さーっと人がいなくなる瞬間に、たくさんの写真を撮る。

観光バスで到着する集団だけでなく、一般のバスを使いここまで来る人もいるんだってちょっと、驚いた。

海を眺めていると、少し先に、ぼんやりとサハリンが見えた。

 

エヌサカ線

宗谷岬から238号線を南下。

エヌサカ線は、牧草地を横断する道路。交通標識も電柱も無い直線道路。

こんな道、観たことない。
CMとかで出てきそうな、特別な空間。

 

帰り道、バイパス線で稚内市内へ

エヌサカ線からバイパス線を経由して稚内市内へ。

バイパス線は、山を切り開き作った道。ちょっとヨーロッパの道路を入っているような感覚。

稚内空港前を通過するとき、利尻富士が見えた。
綺麗で、雄大。

二日目に見られなかった山頂を見られた。
これで、山の全景を見ることが出来た。

 

ホタテラーメン@稚内空港

空港の食堂でホタテ塩ラーメンを食べた。

空港内にある食堂の多くは、値が張る割にはおいしくないことが多い。

けれど、こちらは、ホタテも肉厚で食べごたえもあり、絶品。

 

ANA572便

定刻で稚内を出発。

利尻富士は、進行方向向かって右側に見える。
僕は、あいにく左側に着席。宗谷岬方面を見ながら、機体が上昇していく。

機内ではWIFIは全くつなげず、不便。広告で歌っているほど、実際はWIFIを使えないのかも。

機内誌などを見て、過ごす。あっという間の1時間50分のフライト。機材はエアバスA321型機だった。
59番ゲートに定時到着。