フランス料理 ラ ブラスリー(帝国ホテル) – memorandum#00017 –

02/26/2019

総評

帝国ホテル内にある、フランス料理レストラン、「ラ ブラスリー」。

パリの町中にあるビストロに、ちょっと食事を楽しみに行ったかのような雰囲気が楽しめる場所。

一流ホテルの格式、アールヌーボー調のクラシカルな雰囲気を感じながら、肩肘張らずに楽しめるカジュアル感が良い。
シャリアピンステーキやローストビーフなど、多くの人に愛され続けた帝国ホテルの伝統の料理も味わえる。

特別な日、大切な人とのひと時に利用したいレストランの一つ。

 

レビュー

予約は、OZモール経由がおトク

今回は、OZモールを通してランチコースを予約。税金・サービス料込みで4500円。

お店で用意されているコースで言えば、4800円(税金込み・サービス料抜き)と同等(おそらく同じ)の内容。
オードブルに始まり、スープ、メインディッシュ、デザート、コーヒーが楽しめる。

一方、お店が提供しているランチメニューは、3800円のコース(スープ、メインディッシュ、コーヒー)や、5800円のコース(オードブルとスープより2品、メインディッシュ、デザート、コーヒー)。

 

前菜

この日の前菜は、サーモンのリエット。

サーモンの脂身の旨さを感じつつも、重くのしかからず、さっぱりとした味付け。

サーモンの持つ臭みはなく、その旨みがしっかりと味わえる。

口当たりも良い。柔らかすぎず、身もあら崩しなので、歯ごたえも感じる仕立て。バケットと共に、おいしく頂いた。

付け合わせ野菜にまぶしている「ヴィネグレットドレッシング」も味わい豊か。
旨味が強すぎず、野菜の持ち味を引き出すようなタイプで、凄く好みに合う。

 

スープ

続いてスープ。コンソメスープ、オマール海老のビスク、本日のスープの3種類から選択可能。この日のスープは、ニンジンのスープだった。

迷わず、オマール海老のビスクをチョイス。

鮮やかな赤みを帯びたスープ。雑味がなく、エビの濃厚な旨みをストレートに感じる。口当たりも滑らかで、品の良さを感じる。

調味料で無理やり作り上げた「エビ感」はなく、下ごしらえをしっかりとして、丁寧に仕上げた事が分かる一品。

 

メイン

6種類から1つ選択。この日のチョイスは以下の通り。

・スズキのグリエ オレンジ風味 アンチョビ風味のポテトのヴルテと共に

・舌平目の小エビのパン粉焼き レモン風味のトマトソース

・鴨胸肉ロースト 生姜風味の赤ピーマンのコンフィチュールを添えて

・仔牛レバーのステーキにパセリとオニオンを纏わせてケレスヴィネガー風味のソース

・本日の魚料理(真鯛のポワレ)

・ローストビーフ(追加料金が必要)

 


迷った末に、「舌平目の小エビのパン粉焼き レモン風味のトマトソース」を選択。レモン風味のトマトソースの味がとても気になったのが、その理由。

◇本日の魚料理(真鯛)

 

配膳されてびっくり

メインが運ばれてきたとき、正直びっくりした。想像していない形の料理だったから。
まるでコロッケがお皿に盛り付けられているかのようなイメージ。

赤い色のソースには、しっかりとしたレモンの風味と香りが。トマトソースは、トマトの甘味とコクがありながらも、ざらざらとした感じが全くなく、スムース。

レモンの香りが、口に含むとまずそっと感じられるが、残留感はあまりなく、トマトの味へとバトンタッチ。
魚料理にレモンを絞ってふりかけた時のような香りと酸味が、毎回魚を口に含むたびに感じる。絶妙なバランス感。

舌平目はとろける感じ

舌平目は、口の中でとろけるような柔らかさ。その舌ざわりに、時折混じる小エビのぷりぷり感。

パン粉の付け具合は、その存在をあまり感じないくらい軽め。舌平目の形を崩さぬよう、そーっと周りを包み込む役割と、ソースを絡めやすくする役割。

付け合わせはバターライス、ホウレンソウ、マッシュルーム。ご飯の炊き具合もちょうどよい。バターの味の付け具合も、重すぎず、ソースと上手に融合する印象。

 

デザート

デザートは、ワゴンサービスで提供

5つから好きなものを選ぶ。1つでもいいし、5つすべて選んでも良い。(スタッフのあまい誘惑の)お言葉に甘え、すべてのデザートを頂く。

・ガトーショコラ

・マンゴのショートケーキ

・桃のコンポート

・あんずのタルト

・カスタードプリン

どれも絶品

どのデザートも、絶品。一つを選ぶとしたら、ボディの滑らかさ、さわやかな甘みが印象的なプリン。

プリン生地の滑らかさと、甘すぎない上品なカラメルの風味に心奪われた。

コーヒーも旨い

コーヒーもおいしい。マイルドな苦みとキレ。

エスプレッソのような濃厚な苦みではないが、かといって苦みが弱いこともなく、程よい香ばしさ、スモーキーさがある。

口に含んだ最初に苦みは、さーっと消えてゆき、上品な軽い酸味が残る。

コーヒーに求められる要素は多々あるが、苦み、酸味、旨みのバランスが非常に取れていると思う。

 

ドリンクも豊富

この日は、魚料理に合わせ、シャブリ プルミエ クリュ ヴァイヨン(1,800円)を選択。
すっきりした酸味、雑味のない味わいが印象的なワインだった。

特別メニューで、マムのロゼシャンパンなどの取り扱いもあった。

大好きなワインの一つ、「ソラリス信州 シャルドネ 樽仕込」の品ぞろえもあった。

 

アクセス

住所:〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目1−1 帝国ホテル 東京
電話番号:03-3539-8073

 

予約はこちらから

【OZmall】



・【一休】