法善寺三平(SANPEI) – memorandum #00009 –
総評
グリコの看板で有名な道頓堀にある「道頓堀 今井」での食事を楽しんだ後、しばし散策・・・。
偶然入り込んだ、法善寺近くの横丁(法善寺横丁)は、おしゃれな雰囲気の、お店がたくさん溢れるストリート。
たこ焼きを食べるか、それともお好み焼を食べるか・・・迷った末に、感じの良さそうな雰囲気が漂う、「法善寺 三平」さんに立ち寄ることに。
ファーストインプレッション通り、おいしいオリジナリティあるお好み焼きに出会えただけでなく、協力しあい、和気あいあいとした雰囲気で働く、素敵な職人さん、従業員さんとも出会えました。
次回は、キムチチャーハンのお好み焼きにトライしてみたい!
レビュー
法善寺から道頓堀方面や、商店会方面に、道がいくつか分かれている法善寺横丁。
◇法善寺の様子
こじんまりとしたお店がいくつもあり、どのお店も独特な雰囲気があり良い。
少し降り出した雨が地面を軽く濡らし、それを赤黄色いネオンが路地を照らし、雨が少し濡らした路面をさらに美しく演出する。
◇法善寺横丁の様子
様々な店から「法善寺 三平」さんをセレクト
魅力的な店がたくさんある中で、素朴でシンプルな店の看板と、店の中から漏れてくる、楽しそうなお客さんの声、おいしそうな香りに惹かれて、「法善寺 三平」さんに並んでみることに。満員で、自分よりも前に、2名が2組み、3名が1組。
外国人客にも人気のようで、一つ前の2名組は韓国から。そして自分の後ろには、ヨーロッパから来た3人組が。
◇「法善寺 三平」さんの看板
待っている間に、メニューを参照
豚玉のような基本メニューから、キムチやチーズを使ったメニューまで様々品揃え。
メニューには、人気ランキングも記載があり、一番人気の「ネギ・牛スジ・こんにゃく」を注文しようと、決める。
目の前で職人さんが、調理する姿を楽しめる
30分くらい待って、店内へ
案内された席は、カウンター席。
カウンターは8席。そのほかはテーブル席がいくつか。
ビールとお好み焼きをオーダー。
待ち時間の間に決めていた「ネギ・牛スジ・こんにゃく」をオーダー!
◇職人さんの手さばきが良くわかる、カウンター席
◇手際よく、仕上げて行きます。ネギが山盛り!
職人さんが、焼き上げていく姿を目の前で観るのは、プラスアルファの楽しみ。出来上がりに期待が膨らむ。
手さばきに興味深々
外国人の方も、興味深々で、その様子を写真やビデオに収める人も多くいた。僕も負けずに、動画撮影(笑)。
◇僕も、焼き上がりまでの一部を動画撮影
出来上がったお好み焼きは、自席前にある鉄板へ提供
鉄板が目の前に備えられていて、そこに出来上がったお好み焼きは提供。
いつまでも温かさを保つことができる仕組み。食べるのがゆっくりな僕には、とてもありがたい。
さっそく一口食べてみる。
たっぷりのネギ、そして牛すじ、こんにゃくが、ソフトなコクのある生地と絡み合い、美味。
それぞれの素材の風味が生きていて、美しいハーモニーを形成。
出汁感のしっかりとした生地という土台に、素材がしっかりとマッチしている。
硬くならず、ふんわりとしている焼き加減も良い。
味の決め手は”ソース”
辛味がとがった感じのしない、軽く優しい味わいのするソース。これが、旨い!
単純に甘ったるい感じのソースではなく、品の良い甘さ。甘さがしっかりしているのに、軽さも両立している。
「とてもおいしい。」つい、ソースを追加してしまう。
(マヨネーズとソースをお客様毎に用意してくれるので、追加で味をアレンジできる)
変わり種?キムチチャーハンのお好み焼き?・・・
目の前の鉄板では、職人さんが、焼きそば類やほかの種類のお好み焼を作っていました。
◇右下が「キムチチャーハン」お好み焼き
キムチチャーハンを作っているのかな?と思ったら、お好み焼きの上に、チャーハンを乗っける姿を目撃。
「えーっ?」と思わず心の中で叫ぶと共に、こんなメニューもあったんだと強い衝撃を受け、
つい、店員さんに、「おいしいの?」と聞いてしまいました。
「とってもおいしいですよ」そして「人気もありますよ」と笑顔で即答。
ただ、「粉」「×(かける)」「ご飯」とボリュームがあるので、お腹いっぱいになるから、
(すでに一枚食べ始めている僕が)もう一枚は厳しいんじゃない?と職人さんが一言。
確かに、法善寺横丁に来る前に、「道頓堀 今井」でうどんを食べている僕。これ以上は、食べられない・・・。
残念だけど・・・今回はパス。次回は必ずトライしてみよう。
お店クリンリネスにも注目
焼き物のお店は、特に油の管理やお店のクリンリネスがどのようになっているのか気になるところ。
三平さんを選んだ理由は、お店から出てくる油のにおいが、とてもきれい、クリーンに感じたから。
入店前、たぶん、きちんと管理しているだろうと予想。
実際店に入ってみると、テーブル、座席はもちろん、店内の床も、べとべとしているところはなし。
客席部分だけでなく、調理している鉄板もとてもきれいに使っている。
面倒でも、一つ一つを丁寧に、しっかりと管理して、きれいにしようと心掛けている印象。
カウンター席前にある、(料理を提供する)鉄板も、お客様の出入り毎に、丁寧に掃除し、油をきれいにふき取っていたのが印象的。
お店を出た後も、服にほとんど匂いが付かず、びっくり
焼き物の店に行ったので、服に臭いが付くことは、覚悟していましたが、衣類に付いていた臭いは、想像値をかなり下回る感じ。
今回は、特に調理場に近いカウンター席。
あの席に座っていたにも関わらず、あまり臭いが気にならないというのは、やはり、店舗をきれいに清掃していること、換気にも気を使っていることの証明かと。
職人や従業員さんの優しい心がトッピング
最後に、お店を訪ねた日は、団体の予約が2組入っていたそう。
その為、従業員の皆さんは、大忙し。
ものすごく忙しいと、ピリピリ感が漂ってくる店もあるけれど・・・
この店は、忙しい中でも、笑顔で、楽しく運営していた。
◇オーナーさんと思われる年配の方とアルバイトさん
オーナーさん?と思われる年配の方が、冗談を挟みつつ、10代後半の女性アルバイト人を、上手にサポート。
そして、寡黙な感じのもう一人の調理職人さんも、テキパキとしながらも、互いの動きを緻密に計算しながら、動きを指示。
お店の雰囲気が、明るく、優しくなるよう、従業員同士が、団結し、互いに気を配りあっていることが強く感じられる。
大変印象的。
料理は、作り手の心が現れるもの。
僕は、どんな高級な料理でも、心のこもった料理に勝るものはないと思う。
今回の料理も決して値段が張る料理ではない。
けれど、おいしい料理を食べてほしいという職人さんや、従業員の皆さんの心意気というトッピングが、その料理の価値を上げ、忘れられない味の一つにしてくれたのだと思う。
心から楽しめたひと時を、ありがとう。
◇帰りに、のれんを撮影。楽しいひと時をありがとう。
ロケーション・営業時間
住所:大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-10バイオストリート横丁ビル1F
電話番号:06-6211-0399
営業時間:【月~金】 17:00~23:00(L.O.22:30)
【土・日・祝】 11:30~15:30(L.O.15:00) 、17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:火曜日